一応断っておきますが、半分は私的な気持ちの長文日記です。
読まれる方は、お時間たっぷり作って読んでくださいね＾＾。

プロローグ(笑）

今回、このような体験を書くことができたのは、とても光栄でありいくつかの偶然と評価してくださったお客様、
そしてスタッフの努力によるものだと思います。

この賞は、ワインを扱う飲食店向けのプロモーションに参加することからはじまります。
実は、このプロモーションの参加は2回目です。

このプロモーションはカリフォルニアワイン協会が主催するイベントで、毎年行っています。
なんでも、もう20年以上続いている大きなワインのイベントで、
私はあまりよく知りもせず参加したのですが、主催団体の日本支部で有名な方がおられます。
それは、堀賢一さんです。知る人ぞ知る、なのですが、ご存知でしょうか？
ウィキペディアで調べるとよくわかりますが、日本の中で最もマスターオブワインに近いとされているそうです。
一般に身近な話では、あのドラマにもなった「ソムリエ」という漫画の監修をされていた方です。
かなり昔ですが私もその漫画も読んでおり、堀さんのコラムの本も買っていたので、よく知っていました。
・・・というより、遠い存在のすごい人だな、と思っていました。
しかし、このプロモーションの開始にあたって、飲食店向けのワイン試飲会で
初めて目にすることとなりました。ちょっと気持ち的には感動でした。

ここで、プロモーションについての概要を簡単に。
参加条件はカリフォルニアのワインをグラスで6種類、2週間〜最大2か月間提供することだけです。
参加は関西と首都圏でワインを扱う飲食店であれば、どこでも参加できます。
そして各店のキャンペーン期間中に協会から覆面調査員が各店に訪れ、審査します。
一般にこういうイベントプロモーションだと、ワインの売り上げ本数を競うことになるのですが、
このイベントは売り上げや販売本数などではありません。
ここが大きく違うところです。
売り上げなどでしたら、大きな席数のレストランやホテル以外、賞は取れないでしょう。
話を戻して、このプロモーションの審査基準は、”満足度”です
プロモーションとは、お客様に訴求することです。
つまり、いかにカリフォルニアワインを飲みたい気分になるか、
いかに、カリフォルニアワインの良さを知ることができたか、
また、ワインを楽しむためのスタッフの対応がどのくらい良かったか、
いかに、品質管理できていたか、などなど、いろんなことを含めて、お客様としてお店に来て、
食事をして、このワインを飲んで、楽しめた、満足した！って思えたか?ってことですね。
そして、このプロモーションのすごいところは入賞店舗(上位10店）には副賞として、
カリフォルニアワイナリー研修ツアー（８日間）がついていることです。
このような賞がついているイベントは他に見たことありません。
それだけイベントに歴史があり、またこれだけの賞が付くということは、競合店も大規模になるはずです。

一回目（去年）については、プロモーションを一か月間行いました。
参加したお店には、のちに主催者側より入賞結果と評価報告が送られてきます
ありがたいことにかなり評価が高かったようなのですが、残念ながら賞には漏れました。
どこも高評価で、選考は難航したとの手紙が添えられていました。
初参加ですし、ハードルは高いと思いました。

そして、今回の2回目参加。実は、一回目に選ばれた店舗はホテルや高級店ばかり。
実は初めから結果が見えてるんじゃないか？と思ってしまい、
特にイタリア料理店ということもあって、今回限りで参加をやめようかと思いながらの2回目の参加でした。
最後にするつもりで、それならばこの店舗でできるだけのことをやろうという気持ちでした。

しかし今回のプロモーション、実は内容は昨年と同じです。
なぜなら、当店のような個人店でできる売り方としては、これ以上手の込んだことや、種類を増やすなどすると、
時間がかかったり、ワインが劣化したりと品質やサービスで逆にお客様に満足してもらえないと思ったからです。
だから、あえて去年と同じアイテム数（グラス６種）販売方法（飲み比べセット）でキャンペーンを行いました。。
ここで勝負するとしたら、やはりお客様への訴求方法と、スタッフの対応です。
今回は期間も2か月間めいいっぱい行いました。
それはそうと、実は当店にはソムリエがいません。
ワインはどうしているかというと、シェフが自らすべてチェックしています。
ワインの仕入れも酒屋さんではなく、輸入業者から直接仕入れており仕入れワインは必ず私が試飲して選んだものです。
そして、お客様に提供するワインも提供直前に必ずすべて味のチェックをしてから出しています。
ワインは生ものと同じ扱いです。腐るわけではありませんが、保存状態はもちろん、
日本に運ばれている過程で味が変質している場合が稀にあります。
ボトルなどでは、数千円というお金を払って飲んでいただくわけですから、
本来のそのワインの味ではないものをお出しするわけにはいきません。
当店でも、開けたてのワインでお客様に出せなかったものが２〜３００本に1本ぐらいあります。
グラスワインだと、開栓しているので数日たつと顕著にあらわれてきます。
そういうのを事前に見つけ出し、お客様の元に行かないようにするのが、プロの仕事の一つだと思っています。
もちろん、品質が良いうえで、値段がリーズナブルなものを選んでいます。
安いだけのワインなんていっぱいありますが、このあたりが難しいですね。
また、話がそれてしまいましたが、そんなわけで、値段以上の品質には自信があります。
だからソムリエ的な主観ではなく、自信を持って
いち消費者的な主観でお客様がわかりやすい説明するように考えました。

そして、結果報告の手紙が。実は、内心あまり期待していませんでした。
もちろん頑張ったのは頑張ったのですが、心の中ではソムリエなどのいる高級店やホテルなどに、勝てるはずもない。
そんな気持ちでスタッフの前で開封した手紙の中に入っている入賞店舗名になんと「Ｔｅｎｅｒｅｚｚａ」の文字が！！

あまりにも意表を突かれて、なんていったらいいかわかりませんでした（＾＾；）
それから、何回も見直して、これがホントの受賞の手紙か、名前が書いてあるのは本当に受賞者なのか？
何回も確認して、ようやく受け入れることができました。
スタッフともビックリしあいでした
他にも受賞店舗は10店あります。順位はつけられていませんが214店舗参加のうちの上位10店です。
そして、ほかの受賞店舗を、食べログで調べてみました。
ホテル、ミシュラン受賞のステーキ店、高級レストラン、過去にも受賞歴いっぱいのおしゃれなレストラン
・・・しかも、みんなソムリエがいる＜食べログには記載があります（＾＾；）＞
まじか！？なんでうちが？？？
ぜったい浮いています(笑）しかもソムリエいません。
実は、この賞、このページのタイトル通り受賞店舗はカリフォルニアワイナリー研修ツアーの招待をうけます。
各店１名です。絶対ソムリエとかばかりが来る・・・きっと話しについていけない、
などという不安が先立ってばかりでした（＾＾；）

で、そのうちまずは、東京にての授賞式にも招待されているので、行ってきました。
うーん、どこぞの大物オーナーという感じの人、イケイケで押しの強そうな人など、
アクが強そうな人たちばかりです（スイマセン（＾＾；））
ばっちり僕は浮いてた気がします(笑）
以下はその時の記事です。
↓